2024/02/14 14:38

2017年の春、私たちはフィンランドの静かなオーランド島を訪れました。この訪問は、美しい自然とともに、私たちの味覚に深く刻まれた忘れられない記憶を残してくれました。当時はチョコレート輸入の打ち合わせが主な目的でしたが、そのショコラトリー近くで提供されたランチが、忘れられない味との出会いをもたらしました。その日のメニューには「フィスクソッパ」という名の、北欧特有の魚介類をふんだんに使ったスープが含まれていました。


フィスクソッパは、新鮮な魚介類をふんだんに使用した北欧特有のスープで、海の恵みが詰まった奥深い味わいが特徴です。その日のランチでこのスープを初めて味わった瞬間、その独特の風味と味わいに完全に魅了されました。まるで海を一口に凝縮したかのような深みと、心地よい後味が残るその味は、新しい発見でした。その時、私は強く感じました。「いつかこの素晴らしい味を日本でも紹介したい」と。

画像)オーランド島エッケロの小さな漁港

しかし、日本に戻り日常の忙しさに追われる中で、この強い願望は徐々に薄れていきました。時間が経つにつれ、その記憶もぼんやりとしてきました。それでも、数年後のある日、偶然テレビで五島列島の美しい海の映像を目にした瞬間、オーランド島での体験が鮮明に蘇りました。その時、私は直感しました。「新鮮な魚をすぐに加工する」というオーランド島で聞いた言葉が、五島列島にも当てはまるのではないかと。


画像)五島列島の福江島の海岸

この直感に従い、私たちは長崎港から五島列島の福江島へと向かい、フィスクソッパを日本で再現するための準備を始めました。地元の工場やシェフと協力し、北欧の伝統的なレシピをもとにしながらも、日本人の味覚に合わせた調整を行うことは簡単な作業ではありませんでした。国産の魚介類や野菜を使用し、何度もの試作と改良を繰り返しました。この過程は、単なるレシピの再現を超え、文化と味覚の絶妙なバランスを築く試みでした。



試行錯誤の末、ついに日本向けにアレンジされたフィスクソッパが完成しました。このスープが、オーランド島の海が育んだ北欧の食文化と、五島列島の新鮮な海産物との美しい融合を実現しました。
レトルトパウチですので、手軽に温めて、すぐに食卓に。スープとしてだけでなく、濃厚なパスタソースにもおすすめです。

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